みぶ村上クリニック

みぶ村上クリニック|京都市中京区壬生森町の内科・消化器科・アレルギー科・リウマチ科

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ヒポクラテスのひとり言

第187回

はやいもので今年も師走、今年もいろいろありました。
夏にはパリオリンピック。 
スポーツの中継を見ながら、タトゥーを入れた選手の多いことに改めて驚きました。
もっとも、これに驚くのは、タトゥーそのものに偏見を持つ日本人、
あえて言えばタトゥーと刺青の違いが判らない我々世代以上のご同輩ばかりでしょう。
若い人はなぜタトゥーはいけないの?と真顔で質問し、返答に困ります。

そういえば、ミニスカートを着る、髪の毛を金髪にする、ピアスをあける、ネイルをする。
どれも当初は年配の方々に白い目で見られたものの、今はファッションとして楽しまれて驚くことはなくなりました。
ただ、最近かぜの若い男性の患者さんで、口腔内を見ようと「口を開けて」と診察すると、
舌に金色のピアスがキラキラ光っていたことにはさすがにびっくりしました。

刺青が反社会的勢力の象徴、タトゥーはファッションとしても、
その違いはあいまいで、いずれは表現の自由原則にのっとって解放される時代が近いでしょう。

ただ、老婆心から一つ忠告。
  ファッションは気分で変えられますが、タトゥーは一度入れると消すことも変えることもできません。
また、将来病気になってMRI検査を受ける必要となったとき、検査を受けることができなくなる可能性があります。
(タトゥーの金属成分がMRIの磁気に反応するため)こうなれば、若気の至りです。

長生きしたければ、タトゥーシールかな?
 

令和6年12月12日

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